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The Blue2 Sky

After The Race

2020年シーズンの全日本ロードレース選手権が終わった。不完全燃焼だった。俺も、きっとライダーも。長いシーズンこんな事もあるが、最終戦鈴鹿サーキット戦だけは別だ。

うちのレーシングチームについてはこちらの記事[About Race Work]を読んで欲しいですが、今回も仕事とはいえブログにしてみようかなって思って仕事の合間に書いている笑

JP250

僕らが参戦しているJP250というクラスはジャパンプロダクション250だ。つまり市販車、皆さんが普段購入し街中を乗る事が出来る2気筒250ccの車両。うちが使用しているのはHONDA CBR250RRでKAWASAKI Ninja250 YAMAHA YF-R25が主に参戦しているカテゴリーになる。

通勤で片道1時間弱かかるのだがこのクラスの車両に出会わない事は無い。それだけ今の国内での流通はかなりのものになると思う。(新車中古車含め)その車両が鈴鹿では200km/hに迫る速度でレースをしているわけだ。

そしてこのJP250。レギュレーションが意外に(解釈次第でね)広いためUP/DOWNのシフター・オートブリッパーはもちろんの事、ローンチコントロールやその他かなり細かくECUをセッティング出来る。各ギアポジションごとの燃調や点火タイミングなどシビアかつ繊細な調整。これはもうエントリーユーザーには不可能な領域に入っているのではないかな。

例えばうちで言えば車体を触るのは担当のメカニックがいて、俺はECU/サスペンションを担当している。車体にはほとんど触れていない。完全に分担作業になっている。そうでなければ現場で回せない車両になっている。

特にこれに関しては否定も肯定もしないけれど。

レースとはそういうもので、電子制御のこの時代として仕方がないことだと思うしね。勝つためのレースとエンジョイするレースとは役割が違ってくる。

J-GP3の低年齢化に伴い、このJP250クラスはステップアップも含めた意味で最も今重要なカテゴリーではないかと僕らは思っていて、だからこそ参戦しているわけで。

全日本ロードレース選手権においてはMFJ CUPという位置づけで併催での開催になっているがトップのレベルは非常に高いし、マシン差が少ない中での白熱したバトルを見れるのはこのクラスならでは。

新型コロナとレーススケジュール

昨年ランキング3位に終わった僕らは今年はもうチャンピオンを獲る事しか頭になかった。その自信もなぜかあった。自信というのは時に一度揺らぐと崩れやすいものなのかもしれない。

今年は雨のレースが2度あった。

レインレースにおいて昨年からネガティブにも程があるくらいダメだったが、今年はツインリンクもてぎから自信となった。上がっては沈み沈んでは上がる。レースの神様ってのはたまにいい事を起こしてくれるから次も頑張ろうって思っちゃうんだよね笑

新型コロナウイルスのおかげで9月10月のレーススケジュールが非常にタイトで、仕事的には本当に困った。

全日本のレースウイークというのは準備期間も含めればほぼ1週間ある。1月に2度レースがあるとそれだけ仕事の稼働率は半分だ。もちろん売上げも半分だ。それが連続できたので結構厳しかったぞ??いやほんとに。

今年も残り2か月しか無いけれども来年のレースへ向けて鈴鹿の現場からすでに動き始めている。とのチームもすでに動き出していて、夏くらいからは来シーズンの話が出るのは当たり前。

まずはしっかりと仕事頑張らねばなるまい。

頭はしっかりと切り替えて、この状況にチャレンジする事が大切。

チャレンジしなければ失敗は無い。

失敗は無いが成功も無い。

だったらチャレンジしたい。表裏一体だ。

まずは・・・明日の夜ツーリング楽しんでくるよ笑